こんにちは。かふしーです。久しぶりにHPを更新しました。 今日はereter.netと呼ばれるIIDXDP (ダブルプレイ) のスコアツールについて紹介します。
かふしーの略歴
- PENDUAL SP皆伝初取得
- copula DP十段初取得
- SINOBUZ 両皆伝
- SINOBUZ Classic DP皆伝(3Q皆伝)
- IIDXID:7582-2050 (クリア状況等はereter.net等参照)
目次
- ereter.netとは?
- ereter.netのここがヤバい!
- ereter.netの難点
- ereter.netを実際に使ってみよう!
- ereter.netのまとめ
ereter.netとは?
とりあえず実物を見たほうが早いと思うので、こちらをご覧ください → ereter.net
ereter.netとは、ereter氏によるIIDXDPの非常に優れたスコアツールです。 ereter氏はDPBMSのOverjoy保持者で、こんなことやこんなことをやっている人です。 ereter's dp laboratoryが正式名称ですが、URLのereter.netで呼ばれることも多いです。 スコアツールとは、SDVXだとこれとか,チュウニズムだとこれとかにあたるやつ。 要するに、曲のスコアを一覧でき、条件による絞り込みやソートができるような非公式ツールのことを指します。 ご覧いただいてわかるとおり、実はDPBMSも取り扱っているのですが、本記事ではアーケード版IIDXに関する機能に限定して紹介します。
ereter.netのここがヤバい!
ereter.netがただの何の変哲もないスコアツールなのであれば、「IIDXDPにもちゃんとスコアツールがあるよ!」というだけで記事が終わってしまいますが、
さすがにそんなことでは終わりません。このスコアツールは他のスコアツールにないヤバさがあります。
具体的には以下のとおり。
順番に見ていきましょう。
さまざまな噂がありますが、DP十段以上になったことがあると、自動でereter.netにアカウントが登録されていることが多いようです。 どうして? と疑問に思うかもしれませんが、IIDXはDJ DATAがデフォルトで全世界に公開されているので、 そこからDP十段以上のアカウントをサーチし、アカウントをシステム側で作り、スコアを記録することは技術的に不可能ではありません。 DJ DATAを非公開にしている場合、おそらく更新は不可能ですが、 このような「強制登録制」が順位やリコメンド、歴代全一の正確性に大きく寄与していることは間違いありません。
ereter.netは他人のスコアをアップデートすることができます。 やり方はここに更新したいアカウントのIIDXIDを入れるだけ! この機能があるため、スコアを公開している以上、「交流大会の対策としてスコアツールをアップデートしない」といったことが不可能になります。 もちろんスコアを非公開にしさえすればよいのですが、他の機種であれば、スコアを公開していてもライバルさえ拒否してしまえば、現実的に全数調査を行うことは不可能であることと比べると、 スコア詰め状況が筒抜けになりやすいです。
以上2点の前提のもとに、「ereter.netに登録しているアカウント」=「上手い人のほぼすべてのアカウント」という式が成立するため、 ereter.net内で順位やクリア状況を算出すれば、実際の順位やリコメンドに近い値が出るはずです。 BPIといったシステムは「皆伝平均」と「歴代全一」のみを参照して算出される値のため、 標準偏差の評価すらしていないので順位を近似的にすら知ることが難しいことに比べると、ereter.netは非常に画期的なシステムです。 各曲の全アカウントの順位はここで見たい曲のリンクをクリックすれば見られます。 各アカウントの各曲の順位はここにIIDXIDを入力すれば見られます。 リコメンドの算出方法は不明ですが、クリアランプの状況から「この曲にこのランプがつく確率は〇〇%」という数値を算出してくれます。 各曲の各ランプに関するリコメンドはここで見られます。 また、各アカウントのリコメンドはここで見られます。
各曲のスコア歴代全一およびクリアランプ全一はここで見られます。 全一が複数人いる場合、表示されないようになっていますが、見たい曲のリンクをクリックすればスコア順位表とランプが見られます。
ライバルとの比較はここで比較したいIIDXIDを入力すればできます。 どの曲で何点負けているか、どの曲でクリアランプが負けているかがすべてわかり、もちろんそれぞれでソートもできます。
ereter.netはすべての難易度、すべての譜面に対応しており、新曲追加対応も比較的スムーズです。 また、DP非公式難易度表と呼ばれる有名な難易度表とも連動が取れている上、 リコメンドというシステムにより、実質的により正確な難易度表としてereter.net単独でも利用できます。
ereter.netの難点
一方、ereter.netには難点もあります。 具体的には以下のとおり。
- BPの記録がされない
- 皆伝平均が表示されない
- csvからデータを読み込めない
- アップデートリクエストに関する制限がある
- スコア・ランプの手打ち入力ができない!
ereter.netにはBPが記録されません。 BPに基づいてクリアランプ更新を狙う場合には少し不便かもしれません。
ereter.netには皆伝平均が表示されません。 これはKONAMI公式がロボライバルのDJ DATAを公開していないからと考えられます。 公式が対応してくれる日を心待ちにしております。
そして、ereter.netはcsvデータを参照していません。 したがって、更新は遅いというわけではないですが、特に早くもないです。 1分かからないくらいかなと思います。 これは「強制登録制」のために、アカウント保持者以外でも参照できるデータを利用しているから仕方がないかなと思います。 処理がそこそこ重く、IIDX公式サイトにそこそこ重い負荷をかけていると予想されるので、アップデートリクエストは各アカウント・各IPアドレスに対して12時間に1回しか送れません。 更新は1日ごとなど、計画的に行いましょう。 そして、よくも悪くも手打ちによるスコア更新は行えません。 これはデータの信用性を上げることに一定程度寄与しているので、何とも言えない感じです。
ereter.netを実際に使ってみよう!
ここからは実際にereter.netを使っていろいろなことをしてみます。
1.DPの全一事情を調査してみよう! まず、DPでフルコンされていない曲を調べてみました! 最新情報はこちら!
ざっと30曲近くありますね。個人的には大犬のワルツとかが意外でした。
そして、以下がDPで鳥が出ていない曲です。
Mare Nectarisがぶっちぎりでヤバいですね。 NEMESISって何? というSPerはこちらをどうぞ。
そして、皆さんご存知のあの方が持っている全一を見てみましょう。
dolce.プロ、流石というほかないですね……一方で皿曲の全一は別の人が持っていることがわかります。 灼熱pt.2の全一はKACで唯一IIDXDPが開催されたときの優勝者ですね。 このときの動画を見ると懐かしい。全員quellで落ちてる。
最後に、ハードクリア者が少ない曲を見てみましょう。
ここに書いてある曲をハードクリアするだけで全国100位が取れる良心的なゲームであるIIDXDPを、皆さんも始めてみましょう!!
2.大会に備えてかふしーが何をやっているか見てみよう!
交流大会やアリーナモードに参加するとき、相手の苦手曲が分かっていれば非常に有利です。
ereter.netはもちろん相手の苦手曲を調べるのに重宝します。
例えば、アリーナモードでA4以下の人と当たるとき、かふしーはまずFlashesのスコアを調べます。
アリーナ待機中にこのページ内から相手の名前を検索し、相手のスコアが2900点以下なら絶対にFlashesを投げます(。・ω・。)
それ以上なら、難しめで自分の得意な曲(Devilz Staircaseとかfffffとか)のスコアを検索し、勝てそうだったら投げます。
それでも絶対に負けそうであればDAY DREAMを投げます(。・ω・。)
DPは絶対的なプレイ人口が少ないため、アリーナB1程度の実力がある人のスコアであれば、ほぼ選曲時間内に調べられちゃいますね(。・ω・。)
アリーナモードではなく、サークル等の非公式大会など、相手がある程度決まっていて練習時間が取れる大会では、ereter.netを利用して投げるべき曲を事前にチェックし、投げられそうな曲を練習しておくことができます。
今回はかふしーとの対戦実績のある京大音ゲーサークル「京音」のWT*氏と交流大会で
対戦すると仮定して、事前にかふしーが考えることをまとめてみます。
3.対WT*氏の場合
ereter.netのCompare機能を使って、WT*氏と対戦する場合にどうするか考えてみます。最新情報はこちら!
まず、Lv. 11で「真面目にやっているのに大きく負けているであろう曲」を探します。
たとえばこうやって、「相手のスコアの順位が高い順にソート」します。
ここで上位に来る曲は、「相手が真に上手な曲」もしくは「癖がありすぎてそもそもプレイ人口が少ない曲」です。 見てみると、in the Sky、とろぴかる倶楽部、D、Future is Dead、empathy、Blaze it UP!、Schlagwerkは確実に練習が必要です。 そして、そもそも大きく負けている曲は、相手がそれほど上手ではなくても、自分が絶望的に苦手な場合があるので、「スコア差でソート」します。
これを見ると、ROCK女、BLUE MIRAGE、Jackがリズム難やオプションゲーが含まれている可能性が高いという予想が浮かんだので、この3曲は事前にチェックします。 自分がLv. 11を投げるつもりなのであればもう少し検討が必要ですが、Lv. 12を投げることを前提して、Lv. 11の検討はこのくらいにしておきましょう。 次にLv. 12です。同様に投げられて困る曲を探します。
叙情、イケノ、ONIGOROSHI、Session 9、255、Zirkfiedに加え、100点以上負けている曲には全部触る必要があるでしょう。(255とかRampageとかめっちゃ苦手で、叙情は相手が上手すぎるんだよなぁ……)
次に、自分が投げる曲を探します。 これは「自分が真にうまい曲」と、「相手が絶望的に苦手かもしれない曲・対策していない曲」を探します。 具体的には、「自分のスコア順位が高い順にソート」、「スコア差でソート」します。
RIZING YOU UP、墓狸、Devilz Staircase、fffff、New Castle Legions、黒ペン、Flashes、fallen leaves、THE BRAVE MUST DIEあたりが投げる候補ですね(。・ω・。)
このように対策を考えることができますが、忘れてはいけないのは「この情報に気づいていることを相手は当然知っている」ということです。これを逆手に取って、サブカで練習したり、あえてプレイせずに相手に投げさせる、といったことも可能です。 実際、以前かふしーがあえて練習しなかったDARK LEGACYを案の上投げられたことがあります(。・ω・。)
ereter.netのまとめ
いかがでしたでしょうか。 ereter.netは、大会に参加しているランカーも利用しているであろう非常に強力なサイトです。 大会前にTwitterにリザルトを上げないといった行為はほぼ無意味です。 IIDXDPer全体の実力向上や、パワーバランスの変革をもたらしうる凄まじいツールです。 みなさんもDP皆伝をサクっと取って、このツールを最大限利用しましょう!